邦楽のススメ Touch The Japanese Culture ~ 新内編 ~

新内とは・・・

「新内節」とは、江戸浄瑠璃の一つ。富士松薩摩椽(さつまのじょう)が延亭二年(1745)、富士松家を創始したのが始まりとされています。心中物を得意とし、“泣き語り”と呼ばれる哀切な節回しが庶民の人気を集めました。三味線を弾きながら市内を歩き、客に招かれて語る「流し」が有名。歌舞伎や時代劇にも登場します。

もっとわかりやすく

新内とは、ボーカルと三味線2人で構成されたグループ。ボーカルには、唄も台詞も一人芝居のようにやりますが、躍ったりはせずに座ったままで声色を使い、一人何役もこなすのです。台詞もたくさんあり、登場人物により雰囲気を変えて語ります。三味線は、一人はベース音、もう一人は高い音で旋律音を奏でます。新内のリズムは、そのほとんどが「間」や「呼吸」。3人の息のあった様子は、演じるほうも聴くほうも、えも言われぬ快感になります。

公演名平成27年度 劇場・音楽堂等活性化事業
宝のまち・豊後FUNAI芸術祭連携事業
邦楽のススメ Touch The Japanese Culture ~ 新内編 ~


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日時2016年2月11日(木・祝)
時間開場13:30 開演14:00
会場iichiko総合文化センター iichiko音の泉ホール舞台上
演目 ①新内流し(蘭蝶)
②朝比奈地獄めぐり
出演
弾き語り新内 仲三郎(なかさぶろう)[人間国宝]
浄瑠璃新内 剛士(たけし)
上調子(うわぢょうし)新内 勝志壽(かつしず)
構成 ① 演奏・・・最初に演奏・技等をご覧いただきます
② お話・・・演奏・芸・楽器のお話や解説を聞いていただきます
③ 体験・・・実際に体験していただきます
④ 演奏・・・最後に演奏・技をもう一度ご覧いただき、
       その芸の奥深さを感じていただきます
料金高校生以下(未就学児入場可)無料
保護者(1名につき)500円
一般1,000円
チケット発売2016年1月9日(土)10:00 受付開始
チケット購入
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iichiko総合文化センター 1階 インフォメーション097-533-4006
チケット申込 ① iichiko総合文化センター 1階インフォメーションにてチケット購入。
メール またはFAX(097-533-4013)で申込み。
記入内容 ・代表者氏名
     ・参加人数(うち高校生以下の人数)
     ・連絡先(住所・電話番号)
※当日までに、iichiko総合文化センター1階のインフォメーションにて料金をお支払いください。
主催・お問合せ公益財団法人大分県芸術文化スポーツ振興財団 097-533-4004

鑑賞する機会が少なくなった日本の伝統芸能に触れて、日本文化の素晴らしさを実感していただく講座つきの演奏会を、
今年度も3回開催します。高校生以下の次世代を担う子供たちは参加料を無料とします。
歴史のある日本芸能をみて・開いて・体験して日本の文化を再発見しよう!

出演

新内仲三郎
新内 仲三郎 (なかざぶろう)[人間国宝]

東京生まれ。六歳より長唄、小唄、端唄、日本舞踊を学ぶ。昭和三十年叔父の新内仲造に入門。同三十二年新内仲三郎を名乗り師範。同五十九年富士元派六代目家元を襲名。平成五年芸術選奨文部大臣賞受賞。同十三年重要無形文化財新内節三味線保持者に認定される。その間、文化庁芸術祭優秀賞、名古屋演劇ペンクラブ特別賞、第十三回松尾芸能邦楽優秀賞、伝統文化ポーラ賞、紫綬褒章、旭日小綬章叙勲など受賞多数。十三年日・中・韓三都市による「BeSeTo」演劇祭に日本代表として「風に立つ仲三郎」を公演。創作作品に「楢山節考」「雪女」「羅生門」「千手の前」など多数。現在新内協会副理事長。

新内剛士
新内 剛士 (たけし)

六歳より父の新内仲三郎(人間国宝)に師事。東京藝術大学音楽部邦楽科を卒業し、同大学院博士課程を修了。論文「琴(筝)を通した上調子の発生と発達」で東京藝術大学大学院音楽研究科三味線音楽専攻音楽学位を取得。歌舞伎公演や国立劇場、三越劇場、紀尾井ホール主催公演等に出演。江戸深川資料館では月一回新内流しの再現を行う。平成十六年東京藝術大学常英賞受賞。平成二十一年財団法人清栄会奨励賞受賞。平成二十五年三月第三十四回松尾芸能新人賞。平成二十六年第六十八回文化庁芸術祭新人賞。同年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。作曲に「寿猫」「今昔想曲恋嫁入」「窯変源氏物語~夕顔、玉髪、葵~」「乙姫」「土御門大路」等多数。

「邦楽のススメ!」 参加者の感想 (※昨年度)