人間国宝~その心と技~ 第六回 山本邦山

公演名人間国宝~その心と技~ 第六回 山本邦山
日時2012年11月3日(土・祝)
時間14時00分開演(開場30分前、終演17時30分予定)
演目
第一部尺八独奏曲“静寂II”(山本邦山作曲)
三曲第二番(唯是震一作曲)
雷の落ちない村(平井康三郎作曲)
第二部対談
第三部尺八・小鼓・ベースによるコラボレーション三昧
会場iichiko総合文化センター iichiko音の泉ホール
出演者山本邦山(尺八・人間国宝)
葛西聖司(アナウンサー・古典芸能解説者)
山本啓代(箏)
山本修也(三絃・十七絃)
山本昌之(語り・歌)
藤舎呂悦(打楽器・小鼓)
坂井紅介(ベース)
料金全席指定 4,000円 U25券 2,000円
※U25券とは、25歳以下を対象にしたチケットです。
 公演当日、ご入場の際に、年齢確認をいたします。身分証など年齢のわかるものをお持ちください。
主催・お問合わせ(財)大分県文化スポーツ振興財団 TEL:097-533-4004
助成芸術文化振興基金
注意・備考 ・やむを得ない事情により、出演者、プログラムなど変更になる場合がございます。ご了承ください。
・U25券は、iichiko総合文化センターのみ取扱です。
 公演当日、年齢確認をします。身分証をご持参ください。
・未就学児の入場はご遠慮ください。
 託児サービス有(要予約。満一歳児から未就学児まで。有料2,100円/人。10月26日(金)17時申込締切)
・公演中止の場合を除き、一度購入されたチケットの払い戻し、交換等はできません。ご了承ください。
・開演中はご入場の際の制限があります。お早めにご来場ください。
・車椅子等でご来場の方は予めご連絡ください。

 歴史上または芸術上、価値が高い無形文化財のなかで特に重要な「わざ」を体得し、体現している者を重要無形文化財保持者=人間国宝といいます。その人間国宝の技の上演と、日本の伝統芸術に造詣が深い葛西聖司氏と の対談により、人間国宝の技とその想いに迫ります。日本の芸能が身近に感じられなくなった今、日本文化の奥深さを再発見する「人間国宝~その心と技~」シリーズを、お楽しみください。

尺八とは

人間国宝~その心と技~ 第六回 山本邦山

失敗してもともと。守りに入ってはつまらない。

 尺八は、非常に単純で便利な楽器です。ただ、音程が不安定なので、自分の耳で確かめながら指孔(しこう)を肌で感じ取りながら演奏する。とてもシンプルであって、とても人間的な音、楽器であるのが魅力だと思う。演奏技法を磨けば、複雑な音も出る。でもね、新しければいいとは思っていません。僕はいろんなジャンルをやってきたけれど、いつでも古典に戻れるようにやってきたつもり。弟子たちにも、正しい道を教えたいですね。そして音楽には終わりがありません。これをやれば完成、というものはないのです。常に変化しながら次に進んでいく。死ぬまで終わりがないもの。これからも無欲で、平常心で、舞台に立ち続けたい。そう思います」

(小学館発行「和楽」5月号より)

プロフィール

人間国宝~その心と技~ 第六回 山本邦山

山本邦山(やまもと・ほうざん)

 1937年滋賀県生まれ。幼少より父から尺八の手ほどきを受ける。11歳から中西蝶山に師事。20歳で師範試験登第、都山流尺八の竹号「山本邦山」を名のる。58年京都外国語大学英文科卒業後、パリ・ユネスコ本部主催世界民族音楽祭に日本代表として参加。尺八演奏家、作曲家として邦楽界で活躍するのみならず、62年、トニー・スコットと共演した「Music for zen meditation」が話題となり、以降、ヘレン・メリルや原信夫らジャズミュージシャンとも積極的に共演する。93年から2005年まで東京藝術大学で教鞭をとる。02年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。04年紫綬褒章受章。09年旭日小授章受章。12年恩賜賞・日本藝術院賞受賞。
 現在、公益財団法人都山流尺八学会専務理事、現代邦楽作曲家連盟事務局長、滋賀県三曲協会会長、公益社団法人日本三曲協会副会長、財団法人日本伝統文化振興財団評議員、都山流邦山会会長、東京藝術大学名誉教授。