「どこまでも青い空がつづいている」
　まだ見たことのないものがある。しかし信じている。おそらくそうだろうと思っている。地球はまるいので、ここにあるこの空はきっとどこまでいっても途切れることなくつづいているのだろうと。私は信じている。自分が生きているということを信じている。呼吸をしているから、腹の中で何かが動いているから、こういう名前があるから、そりゃあ多分生きているんじゃないかと。イヤゼッタイそうなんだろうと。 　私はこれらの美しい予感を信じている。この予感の子どものような美しさを信じている。 　見ることのできないものがあり、触れることのできないものがあり、曖昧過ぎて捨てられるものがあり、私はそういうものの為にエンヤコラと制作労働し、ダメダコリャと思いながら眠ったり起きたり食べたり、つづき続ける日々をこうやって切り取ったりしている。

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