Vol.71 2016 WINTER

OPAM INTERVIEW

現代美術コレクター
利岡 誠夫 (としおかのぶお) さん

 私の大学の研究室が戦争中、能登に疎開し、そのときセザンヌやゴッホの画集を観たのが美術に触れた最初でした。戦後、関西に帰ってからも興味は続き、そのうち東京の民芸店『華』の故・俵有作氏や書籍「ひとりよがりのものさし」の著者・坂田和実氏と知り合い、部族美術「原始美術(プリミティブアート)」を紹介されてそれにはまりました。あとは抵抗なく、現代美術の世界に入り、同好の士も増してコレクションも広がりました。

 日本画の巨匠の作品を買おうと思ったら手が届かない金額です。だからといって手の届くものをギャラリーの店主に勧められるまま買うのではなく、いつも自分の気に入った作品を購入し続けました。中には、どうしても欲しくて意識的にその作品を探して買ったというものもあります。

 アートは誰かに観られて初めて存在価値が出ます。私のコレクションを観て「こんな見方もあるんだ」ということをみなさんに感じていただけるなら、それがいちばん嬉しいです。

 難しいですが、敬愛する作家を強いて挙げると、浅野弥衛、アラン・ジョンストン、サイ・トゥオンブリー、ジャコメッティです。

Point

利岡 誠夫
1926年、高知市生まれ。大阪大学理学部科学科卒業後、参天製薬(株)に入社、研究開発に従事し1995年退職。現在は大阪府大東市在住。大阪、京都のギャラリーでコレクション展を多数開催、研究者として九州の主な大学に赴き研究や公演をされてきた経験があり九州に縁が深い。九州派と言われた長崎出身の菊畑茂久馬や福岡出身の倉重光則の作品も多数収蔵。関西では最も有名な現代美術とプリミティブ美術、美術書の収集家。

催事名身も心も! 現代アートに恋い焦がれて
―利岡コレクション+大分アジア彫刻展
日時2016年 2/12(金)〜3/13(日)
10:00〜19:00(入場は18:30まで)、金・土曜〜20:00(入場は19:30まで)。休展日なし
会場大分県立美術館 3階 展示室B
観覧料一般500円(300円)、大学生以下無料 ※( )内は20名以上の団体料金
主催大分県立美術館、公益財団法人大分県芸術文化スポーツ振興財団
共催大分アジア彫刻展実行委員会(大分県、豊後大野市)、大分合同新聞社
後援大分県教育委員会、西日本新聞社、NHK大分放送局、OBS大分放送、TOSテレビ大分、
OAB大分朝日放送、エフエム大分、OCT大分ケーブルテレコム

1.居城純子《N35.41.44 E139.38.00》2004 2.廣江友和《twin towers》2008 3.丸山直文《無題(少年)》2000 4.四谷シモン《天使の羽》1992 5.高橋信行《ドイツ風の河》2003 6.中西夏之《白、紫、黒 菱形S.f.f-2》 2009 7.坂井淑恵《おうち》2012

関連イベント
トークイベント
「大分が誇る若手彫刻家 森貴也を斬る VS. 新見」

[講師]森貴也(彫刻家)、新見隆(当館館長)
[日時]2016年2月28日(日)13:30〜15:00
[会場]大分県立美術館 2階 研修室

「大分が誇るコレクター 二宮健を斬る VS. 新見」

[講師]二宮健(コレクター)、新見隆(当館館長)
[日時]2016年3月13日(日)13:30〜15:00
[会場]大分県立美術館 2階 研修室

どなたでもワークショップ
アトリエ・ミュージアム みんなでつくろっ!

[日時]2016年2月14日(日)、21日(日)、3月6日(日)
    10:30〜12:30/14:00〜16:00
[会場]大分県立美術館 3階 展示室B
※上記日時以外は通常のどなたでもワークショップを行います。

イブニング・ギャラリー・トーク

[案内人]当館学芸員
[日時]2016年2月19日(金)、3月4日(金)18:30〜19:30
[会場]大分県立美術館 3階 展示室B

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