Vol.69 2015 SUMMER

OPAM INTERVIEW

「進撃の巨人」の著者 諫山 創 Hajime Isayama

累計発行部数4400万部を超える人気のマンガ「進撃の巨人」。日本だけでなく、今や世界中に衝撃を与え続ける同作品は、あらゆるメディアに広がりを見せ、その勢いはとどまるところを知りません!原作者・諫山創さんが大分県日田市出身という縁もあり、この夏、「進撃の巨人展」が大分にいよいよ上陸。話題の展覧会について、諫山さんにお話を伺いました。

独特の世界観で多くの人々を魅了している『進撃の巨人』ですが、構想はいつごろからあったのでしょうか?

 僕は23歳のときに『進撃の巨人』でデビューして以来、本作を連載しているわけですが、構想を抱いたのは19歳くらいのこと。当時、宇宙人が攻めてくるというゲームにはまりました。人類が絶望寸前まで追い詰められるのですが、登場する宇宙人が人間に近い造形をしているというのが怖さのポイントでした。もっと人間に近い「巨人」という存在を設定して作品を作ったら面白いんじゃないかと思ったのが、『進撃の巨人』を描くきっかけです。
 人食い巨人が人間を襲うというストーリーを思いついた時、本当は自分で描くのではなくて、映像や造形を専門にしているプロの人にお願いしたいと思っていたんです。でも誰にお願いできる訳でもないし、自分で描きはじめました。

ご出身の大分県で「進撃の巨人展」が開催されますが、どう感じられますか?

 自分の中では世界の辺境で、ひっそりとマンガを描いていたつもりだったんですが、いつの間にか「大ごとになってきたな」という感じがしています(笑)。  地元の友人や家族と会っても、『進撃の巨人』について話すことはほとんどないです。子どもの頃から僕のことを知っている人たちなので、やっぱり感想を聞くのは恥ずかしくて、「感想とか言わんで」って……。奇妙な気持ちでもあるのですが、でも、本当にありがたいことで、光栄に感じています。
 僕は大分県の日田市出身なんですが、本当に自然に溢れていて、今考えると贅沢な環境で育ちました。夏休みとか、朝はラジオ体操に行って、帰って来てテレビを見て、お昼くらいから自然の中に遊びに行って、夕方に帰ってくる。理想的ですよね。
 今は東京に住んでいるのですが、たまに自然が恋しくなることがありますね。
 小さな町だったので、テレビや衛星放送で「外の世界がある」ってことは知っていて、「違う価値観や世界が外にはあるんだ」って、そういう幼い頃の気持ちも、『進撃の巨人』に繋がっているのかもしれません。

マンガをはじめ、アニメ、実写映画、展覧会とさまざまに展開している『進撃の巨人』ですが、ファンの方にはどう楽しんでもらいたいですか?

 ひっそりと描いていたはずの『進撃の巨人』が、たくさんの方に読んでいただけるようになって、この作品を取り巻く環境を正直、把握しきれていないのですが、こちらからこう楽しんでくださいというのは限定したくないんです。
 今回の展覧会も、作り手の方がみんな好きに遊んでくれているというか、それが一番うれしい。
 僕自身、『進撃の巨人』は「かなり自由度の高いおもちゃ」だと思っていて、今まで「バンパイアもの」「ゾンビもの」みたいなジャンルはあったと思うんですけど、そこに「巨人もの」みたいなものが加わって、いろいろな作品が生まれるようになったら、楽しいのではないかなと思っています

Profile

 1986年生まれ。2006年に講談社のMGP(マガジングランプリ)に『進撃の巨人』で佳作を受賞。2008年第81回週刊少年マガジン新人漫画賞に『orz』で入選を受賞。同作で『マガジンSPECIAL』によりデビューを果たす。2009年から『別冊少年マガジン』にて『進撃の巨人』の連載を開始する。。

進撃の巨人展 WALL OITA
催事名
進撃の巨人展 WALL OITA
日時8/1(土)〜30(日)※休展日なし
10:00〜19:00、金・土曜〜20:00(入場は閉館の60分前まで)
会場大分県立美術館 1F展示室A
観覧料 前売(日付指定)
一般・大学生1800円、中高生1300円、4歳〜小学生600円
※音声ガイド付き入場券は各+800円

当日
一般・大学生2000円、中高生1500円、4歳〜小学生800円

360°体感シアター“哮(こう)”600円(当日のみ)
※13歳未満は体感不可

巨人展ツアー音声ガイド(当日)800円
※事前購入の場合は「音声ガイド付き入場券」をお買い求め下さい。
主催「進撃の巨人展」大分実行委員会
共催大分合同新聞社
後援大分県/大分市/日田市/FNS九州各局/エフエム大分/
読売新聞西部本社/西日本新聞社/シティ情報おおいた
協力大分市商店街連合会/ひびきの郷/アミュプラザおおいた
監修「進撃の巨人展」製作委員会
備考 ※小学生以下も入場可能、高校生以上の同伴者が必要。
※3歳以下無料、ただし保護者同伴。
※障がい者手帳をお持ちの方1名に対し、介助者1名に限り無料対応(本人は有料)。
※当日券は会場にて販売。混雑状況により、販売を制限する場合あり。

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