Vol.69 2015 SUMMER

日下紗矢子×
マーティン・ヘルムヘン

世界を舞台に活躍する俊英・日下さんと大分ではすっかりお馴染みとなったマーティンが作りだす多彩な美しい音色。ベルリンで活躍する2人だけに相性の良さもお互いが知るところ。緻密なアンサンブルをお楽しみに。

室内楽コレクション担当 八坂千景さん →

日下 紗矢子 Interview

2つの才能の融合が織りなす美しき室内楽の調べ

 ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(旧ベルリン交響楽団)と読売日本交響楽団でコンマスを務める日下紗矢子と、新たな感動を常に提示し続けるヘルムヘンの初顔合わせ。クラシックの本場ベルリンを拠点に活躍する2人が生み出す“音楽の化学反応”は、一聴の価値あり。今回ベルリンにいる日下さんにメールインタビューをさせていただきました。

今回の公演の聴きどころは?

 テーマを“クラシックー古典”に絞っているところです。
モーツァルトからシューベルトまで約30〜40年という短い期間にも、少しずつ器楽曲が発展していき、ピアノとヴァイオリンの掛け合いが複雑、そして多様になっているのを皆さまに感じていただけけるかと思います。今回のプログラムにはモーツァルトのソナタが二つ入っていますが、一曲目のKV303はピアノが主導権をにぎり、ヴァイオリンは伴奏…けれど二曲目のKV526はピアノとヴァイオリンが対等に扱われているので、両者の対話が面白く、音楽がより精密になっています。そこの違いもぜひ皆さまに聴いていただきたいポイントです。そしてヴァイオリンを勉強する者にとって避けることの出来ない超絶技巧のパガニーニのカプリス、実はこの時代に書かれていますが、このように同時期の他の作品と一緒に演奏すると、彼がこの時代いかに異色の存在だったということが感じられて、面白いと思います。

マーティン・ヘルムヘンのピアノに対する印象は?

 どんな曲でも音楽に誠実に取り組んでいて、作曲家の意図するところを鋭くとらえて表現しているピアニストだと思います。

自身の演奏に関してのイメージや、意識していることは?

 お客さまの前で演奏する時に一番意識することは、聴いて下さる方が音楽を聴くことで、何かしらの感情を呼び起こすことができたらということです。そのためにも、まずは自分の演奏する音楽が分かりやすく皆さまに届くようにと、自分の目指す音楽にいつもクリアーなマインドでいたいと思っています。そして演奏する私自身を含め、ワクワクする気持ちをいつも大事にしたいと思っています。

大分に対する印象は?Σ

 何度か演奏させていただいたことがありますが、ホールに入った瞬間からホールのスタッフの方をはじめ、皆さまが温かく迎えて下さるので、心地よく演奏することが出来ます。
そして、何といっても美味しい食材が山のようにあり、滞在中のお食事も大きな楽しみの一つです。

最後に大分の皆さんにメッセージをお願いします。

 大分で演奏させて頂くのは、2年半ぶりでしょうか。今でも一足ホールに踏み入れた時のスタッフの方達の笑顔を思い出すことが出来ます。そのような場所で、いつか共演したいと願っていたピアニストのマーティンと一緒に演奏出来ること、今から心待ちにしています。コンサートの後、皆さまが笑顔で会場を後に出来るような演奏会にしたいと思っていますので、気軽に聴きに来ていただけたらとても嬉しいです。

日下紗矢子 ベルリンにて

日下紗矢子×マーティン・ヘルムヘン
公演名iichiko presents
iichiko総合文化センター 室内楽コレクションVol.2
iichiko総合文化センター・トッパンホール共同制作
From Berlin 〜ヴァイオリン・ソナタ〜
日下紗矢子×マーティン・ヘルムヘン
日時7/30(木)開場18:30/開演19:00
会場iichikoグランシアタ
曲目 モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 K.303
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第4番 イ短調 Op.23
パガニーニ:24のカプリース Op.1より 第9番 ホ長調、第24番 イ短調
モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ イ長調 K.526
シューベルト:ロンド ロ短調 D895
料金[チケット発売中]S席3000円、A席2000円、[U25割引]各半額

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