Vol.68 2015 SPRING

emo INTERVIEW

二期会のエキスパートたちによる
情緒あふれるスペイン音楽の夕べ

塩田 美奈子 さん(オペラ歌手)

 大分県立美術館開館記念の一環で開催される『ビバ★エスパーニャ』。歴史ある声楽家団体、東京二期会のなかでもスペイン音楽のエキスパートたちが結集して、その歌声とともにスペイン舞踊を披露し、華やかな舞台を繰り広げます。当日の司会も務めるソプラノ歌手の塩田美奈子さんに、見どころと意気込みについてうかがいました。

今回の公演は、昨年東京でも開催されたそうですが。

塩田 「そうですね。ただし昨年の公演ではホールの関係で足踏みの音が制限されたため、スペイン舞踊の魅力を存分にお伝えすることが叶いませんでした。今回は、思いっきりスペイン舞踊を披露できるので、舞踊家のアントニオ・アロンソも楽しみにしています」

スペイン音楽はリズムが重要ですからステップや手拍子が欠かせませんよね。

塩田 「そうなんです。今回はギタリストのIccou(イッコウ) 氏をゲストに迎えるのですが、フラメンコギターにクラシック的な要素を入れながら奏でる方なので、その情熱的な演奏も楽しみなんですよ」

塩田さんは東京二期会でのスペイン音楽研究会の代表も務められているとか。

塩田 「20年近く前にサルスエラというスペインのオペレッタを聴いて、これだと思って、そのためにスペインに短期留学を繰り返して勉強しました。以来スペインオペラの魅力に惹かれ、ちょうど10年前にスペイン音楽研究会を立ち上げたんです。今回の公演でも第2部はサルスエラが満載の構成になっています」

いつからオペラ歌手を目指していたんですか。

塩田 「なぜか小学生のときに、私は将来オペラ歌手になると宣言していたんですよ。カトリックの学校で、聖歌を歌っていたことが影響しているのでしょうか」

それで現実にオペラ歌手として活躍していらっしる。

塩田 「ただ、お恥ずかしいことに、最初は自分が歌いたいから歌っていただけでした。ですが、劇団四季の『オペラ座の怪人』に出演するとき、浅利慶太さんに『お客様にわかるように歌いなさい』と言われたことがきっかけで、お客様のために歌うということを初めて知ったのです。これは大きな衝撃でした」

それ以来、歌へのスタンスが変わったと。そんな塩田さんの今後の抱負は?

塩田 「今年11月に東京二期会『ウィーン気質』というオペレッタで、伯爵夫人という初めての役をやります。ちょっと怖いのですが、このような新しいことへの挑戦が最近増えています。不安と楽しみがありますが、そういった挑戦を積み重ね、よりいっそう成長していきたいと思っています」

ところで塩田さんは大分産カボスがお好きだと聞きました。

塩田 「そうなんです。祖父が竹田市出身ということもあって、毎年取り寄せているんですよ。以前宇佐市でも何回か公演させていただき、大分には大きな親近感を抱いています。今回の公演も楽しみにしていますので、ぜひみなさんも私たちと一緒にスペイン音楽の魅力を味わってください」

Profile

 国立音楽大学大学院オペラ科を首席で修了し、オペラ研修所第6期修了。1988 年第19 回イタリア声楽コンコルソにてシエナ大賞受賞。1989 年二期会『椿姫』ヴィオレッタに抜擢されオペラ・デビュー。オペラのみならず様々なジャンルの舞台で活躍。抜群の歌唱力と豊かな表現力で“オペラ女優”と称される一方、スペイン歌曲やサルスエラの研究にも力を注ぐ。国立音楽大学講師。二期会スペイン音楽研究会代表。二期会会員。

公演名ビバ ★ エスパーニャビバ ★ エスパーニャ
日時6月10日(水) 開場18:30 開演19:00
会場iichiko 音の泉ホール
出演 塩田美奈子(ソプラノ)
井ノ上ひろみ(ソプラノ)
新宮由理(メゾ・ソプラノ)、
井ノ上了吏(テノール)小貫岩夫(テノール)
アントニオ・アロンソ(スペイン舞踊)
ゆう間郁子(ピアノ)
iccou(ギター)
曲目 第1部 ビゼー/オペラ《カルメン》より運命のテーマ〜ハバネラ(スペイン舞踊)、
    イラディエル/エル・アルグリート 他
第2部 バルビエリ《ラバピエスの理髪師》より〈パロマの歌〉、
    セラーノ《ドン・ファン連盟》より〈ホタ 君が好きだ〉 他
料金S席3,000円 A席2,000円 A席〈U25 割引〉1,000円
チケット取扱iichiko 総合文化センター1F インフォメーション、トキハ会館3F プレイガイド、
中央町プレイガイド「ビートパワー」、別府ヱトウ南海堂、
チケットぴあ(P コード:259-061)・ローソンチケット(L コード:84610)

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