Vol.68 2015 SPRING

opam-education SQUARE

宇治山哲平の眼になる 〜日田色をつくりながら〜

 2015年1月19日、20日の2日間、出張授業「宇治山哲平の眼になる〜日田色をつくりながら〜」を、日田市立津江小中学校4〜6年生33名を対象に開催しました。
 今回は、日田市の協力を得て、日田市出身の画家、宇治山哲平の作品《晴れ》(1981年)、《華厳NO.6》(1978年)の鑑賞をメインとしました。
 初日は、まず、みんなで作品を鑑賞しました。多くの子どもたちは、色や構図、印象などに着目していました。その後は一変して絵具づくりのワークショップ。身の周りで集めた石を砕いて顔料を作り、展色材としてリンシードオイルを用いて、油絵具を作りました。
 2日目は、宇治山哲平にならって、方解石や水晶を細かく砕いた粉を前日に作った油絵具に混ぜ、ペインティングナイフを使って特別なマチエール(絵肌)の絵を描きました。その後に、あらためて宇治山哲平の作品を見ると、画家が描いた方法に近い体験をしたことで、色や形だけでなく色材やマチエール、ディテールまで食い入るように見る様子がうかがえました。
 保護者からは、「自分の住んでいるところで本物に触れられてありがたかった。」「地域を大切に思う気持ちを大事にしたいので、この取り組みは続けてほしい」などの要望が出されるなど、美術館への期待感が高まる取り組みとなりました。

01 宇治山哲平の作品をみんなでみる。
02 ペインティングナイフを使って絵を描く。
03 できあがった作品を並べて見る。地域の土や石、色の話を聞く。

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