Vol.67 2015 WINTER
文化庁委託事業 平成26年度 戦略的芸術文化創造推進事業
ヴェルディ作曲 リゴレット
大分オペラフェスティバル第2弾は、文化庁の全面的な支援のもと、パルマ王立歌劇場の豪華な舞台装置をまるごと大分に持ってきたオペラ公演『リゴレット』。天才指揮者・バッティストーニと東京フィルハーモニー交響楽団によりイタリア・オペラの真髄が楽しめます。その見どころをチェックしましょう。
歌劇王・ヴェルディ中期の悲劇
原作は『レ・ミゼラブル』を書いたヴィクトル・ユゴー。それをヴェルディがオペラ化したものです。彼が活躍中期に書いた『椿姫』『イル・トロヴァトーレ』『リゴレット』はどれも虐げられた人々が主人公。同じ悲劇でも、晩年に書かれた『オテロ』と比較してみてください。
高度なテクニックがアリアに登場!
この演目にも有名なアリアがたくさん登場します。特に、マントヴァ公に恋をしたリゴレットの娘・ジルダが歌う〈慕わしき御名〉は、フルートのように声を美しくふるわせるコロラトゥーラという高度なテクニックが使われているので、歌い方に注目してみましょう。
本場イタリアのクラシックな舞台
パルマ王立歌劇場と、日本オペラの最高峰、東京二期会の提携公演です。ピエール・ルイジ・サマリターニ&エリザベッタ・ブルーサ演出による本場イタリアのクラシックな舞台が鑑賞できる貴重な機会!衣裳や照明の美しさにも注目したいところです。

合唱:二期会合唱団 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
◆あらすじ◆
リゴレットは好色なマントヴァ公爵に仕える道化師。人を笑いの種にするため他の家臣から憎まれていた。ある日最愛の娘ジルダがマントヴァ公爵に口説かれ心を奪われてしまうが、娘が公爵に弄ばれた事を知ったリゴレットは殺し屋に公爵の殺害を依頼する。麻袋に入った約束の死体を受け取るが、その時死んだはずの公爵の歌声が聞こえて…。驚くリゴレットの前に横たわる死体は最愛の娘ジルダだった…。
公演名 | 文化庁委託事業 平成26年度 戦略的芸術文化創造推進事業 ヴェルディ作曲 リゴレット |
---|---|
公演日 | 2015年2月25日(水) 開場17:45 開演18:30 |
会場 | iichiko 総合文化センター iichiko グランシアタ |
入場料 |
GS席 13,000円(11,700円) S席 11,000円(9,900円) A席 9,000円(8,100円) B席 7,000円(6,300円) C席 5,000円(4,500円) ※カッコ内は友の会料金。U-25割引 半額(A・B・C 席のみ) |
主催 | 文化庁、(公財)東京二期会 |
お問合せ | (公財)大分県芸術文化スポーツ振興財団 TEL 097-533-4004 |
Event Report
TITLE | ワンコインリレーコンサート 青島広志のおしゃべりオペラティックコンサート |
---|---|
DATE | 2014年12月15日(月) |
PLACE | iichiko 音の泉ホール |
大分オペラフェスティバルへの期待が高まる

大分オペラフェスティバルの開催を前に、フェスティバルで上演される3つの演目を、楽しくわかりやすく解説する「おしゃべりオペラティックコンサート」が開催されました。
超満員のiichiko 音の泉ホールが待ち構えていたのは、テレビや舞台で大活躍の青島広志さん。息つく間もないくらいの面白可笑しいトークでそれぞれの作品のあらすじを紹介する青島さんに会場は釘付け。名場面をオペラ歌手の横山美奈さん(ソプラノ)、行天祥晃さん(テノール)、澤田浩一さん(テノール)、宝福英樹さん(バリトン)が実際に歌いあげ、客席は笑いと拍手とブラボーの連続でした!
コンサートでは青島さんのご指名で、観客が舞台で役を任されるひと幕も。さらに「テノール歌くらべ」では、行天祥晃さんと澤田浩一さんが一緒に『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」を披露し、聴衆はうっとりと聴き惚れていました。 たっぷりと作品のダイジェストを鑑賞でき、オペラフェスティバルが何倍も楽しめそうなコンサートとなりました。