Vol.66 2014 AUTUMN

emo INTERVIEW

若き才能の出会いから生まれた幻想と情熱が飛び交う演奏会

萩原 麻未 さん(ピアニスト)Mami Hagiwara

 2010年、日本人初のジュネーヴ国際コンクールで優勝という快挙を成し遂げたピアニストの萩原麻未さん。彼女と同じパリ国立高等音楽院出身にしてジュネーヴ国際コンクール優勝実績を持つ、ヴォーチェ弦楽四重奏団とのコラボレーション演奏会が開催されます。パリを拠点に演奏活動を行う萩原さんにお話を聞きました。

ジュネーヴ国際コンクールから4年になりますが、この期間に自分の中で何か大きく変わったことはありますか。

萩原 「コンクール以前は学生として生活していたのですが、コンクール後には公の場で演奏する機会が急に増え、戸惑いの気持ちも大きかったです。もちろん、作曲家の真意に近づきたいという想いや、音楽の喜びを演奏で表現したいという気持ちは、コンクール前から変わらず持ち続けていました。けれども、あまりの環境の変化から、自分自身を見失わず、しっかり歩んでいくことの大切さを、ひしひしと感じました。周囲の方の大きなサポートのおかげで、自然体のままたくさんのことを学び、経験することができ、本当にありがたく思っています」

それは特にどういう場面で感じましたか。

萩原 「舞台上で自分以外の誰かと音楽を共有することが大好きで、協奏曲や室内楽で共演した方々とのコミュニケーションは私にとって最も大きな幸せであり、かけがえのない経験となっています」

国内外で積極的な演奏活動をされてますが、今年もっとも印象的だった演奏会は?

萩原 「いろいろな土地に行き、たくさんの出会いがあり、すべてが自分自身にとって勉強になっています。ですから特に“この演奏会”と特定することはできません。大分公演でも、どのような出会いがあるか楽しみです」

今回のツアーで共演するヴォーチェ弦楽四重奏団と、過去に共演された時の印象をお聞かせください。

萩原 「ジュネーヴ国際音楽コンクールの優勝者同士として、ヨーロッパツアーで共演したのが知り合うきっかけでした。彼らと演奏していると、共感できる部分が本当に多くて、私白身とても自然でいられるのです。彼らの人柄、音楽性、とにかく大好きです」

大分公演で何か期待していることはありますか。

萩原 「iichiko音の泉ホールは初めて経験する会場なのですが、演奏家の間では評判のいいホールの響きや、会場のピアノと出会うのが今からとても楽しみです。大分県民の皆さまに満足していただける演奏会にしようと思っていますので、ぜひ足を運んでいただきたいと思います」

ピアニストをめざす大分の子どもたちに向けてアドバイスをいただけますか。

萩原 「楽譜に書かれた作曲家の意思を再現するという気持ちを大切にしながら、彼らが残した素晴らしい音楽と向き合い、そこから沢山の素敵な音楽と仲間との出会いがあることを願っています」

Profile

 広島市出身。1999年及び2001年広鳥市長賞「フェニックス賞」・広島県教育長賞「メイプル賞」受賞。2001年イタリア・フィナーレリーグレ市より文化交流賞受賞。2002年広島国際文化財団よりスカラシップ生に選出される。2005年広島音楽高校卒業、同年パリ国立高等音楽院に審査員満場一致で合格し、文化庁海外新進芸術家派遣員(18歳以下の部)としてフランスへ留学、2010年に同修士課程を首席卒業。現在はパリを拠点にソリスト、室内楽奏者として演奏活動を展開。

公演名iichiko presents
萩原麻未 with ヴォーチェ弦楽四重奏団
日時12月7日(日)開場13:30 開演14:00
会場iichiko音の泉ホール
出演萩原麻未、ヴォーチェ弦楽四重奏団
曲目モーツァルト
「デュポールのメヌエットの主題による
9つの変奏曲二長調K.573」「幻想曲二短調K.397」
ベートーヴェン
「弦楽四重奏曲第4番八短調op.18-4」、
フランク「ピアノ五重奏曲へ短調」
料金S席4,000円 A席3,000円 B席2,000円
学生半額(A・日席のみ 高校生以下が対象)
チケット取扱
iichiko総合文化センター 1階 インフォメーション 
トキハ会館 3階 プレイガイド 
denk-pause 
中央町プレイガイド「ピートパワー」 
別府ヱトウ南海堂 
チケットぴあ(Pコード:240-339)
ローソンチケット(Lコード:88303)
主催・お問合せ(公財)大分県芸術文化スポーツ振興財団 TEL 097-533-4004

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