Vol.63 2014 WINTER


大分県の豊かな伝統と風土が、
グローバルな世界文化に出会う場。
異文化を開く、異ジャンルを結ぶ。
アートの広がりを身体で楽しみ、感じる、
唯一無二の、まったく新しい、
出会いと五感のミュージアム。
どうぞご期待ください。

大分県立美術館 館長 新見 隆(にいみりゅう)
1958年 広島県生まれ
現職:大分県立美術館長
武蔵野美術大学芸術文化学科教授

9月開催の東儀秀樹×古澤巌 guest.coba「Balladな男たち」の公演と、10月開催の中村恩恵×首藤康之「Shakespeare THE SONNETS」の公演はどちらも公演前後に台風が接近するという大きな共通点がありました。
公演直前に接近した東儀さんの公演では、前日は「出演者は無事に大分に来れるのか」とか、「公演が中止になったりはしないか」などといった問合せが…。公演翌日に最接近が心配された首藤さんの公演では、帰りのスタッフの方の飛行機を変更したり、陸路での帰京を検討したりなど、普段とは違う心配事の多い公演でした。
幸いどちらの公演も、直撃は免れ、ほとんど影響はなかったのですが、晴れ男を自称している自分にとって、珍しく妙な天気に悩まされた1年でした。ちなみに、こちらは財団の主催ではありませんでしたが、10月上旬に音の泉ホールで開催されたMAROさんのリサイタル当日も、台風が接近したのでした。なんて年だ!と思ったりもしましたが、台風さえもが見たくて接近してくるほど素晴らしい公演だったんだと思うことにして、今は晴れやかな気分です。