Vol.62 2013 AUTUMN

伝統芸能いろはガルタ もう食わず嫌いとは言わせない!

第6回 邦楽のあれこれ
― about Japanese music ―

 現存する日本の音楽の中で、最も古いものといわれている雅楽は、古代朝鮮、古代中国などから輸入したもので、それから千年以上もの間に日本の音楽に改良されました。邦楽は、雅楽の時代から何十種類も生まれ、そして滅び、現存しているのは20種目余りと言われています。今回はその中で、文楽・人形遣いと長唄、聲明(しょうみょう)についてのお話です。

文楽・人形遣い

 「文楽」とは、江戸時代に花開いた、義太夫(ぎだゆう)節に合わせて演じられる人形浄瑠璃の通称。文楽の大きな特徴としては、「三業」と「三人遣い」が挙げられます。

【三業】
1体の人形を3人で遣い演技をする「人形遣い」、登場人物全てを語り分ける浄瑠璃語りの「太夫」、そして太夫の語りに合わせて情緒や情景を表現する「三味線」が三位一体となって文楽が成り立つ。

【三人遣い】
主遣いが首と右手、左遣いが左手、足遣いが脚を操り、主遣いの合図で呼吸を合わせて人形を操る。通常、黒衣(くろこ)姿で演じられるが、重要な場面では主遣いのみ顔を出すことがあるため、主遣いは「出遣い」とも呼ばれる。

長唄

 「歌いもの」に分類される三味線音楽の1つ。歌舞伎舞踊の伴奏音楽として発展した三味線音楽で、「江戸長唄」とも言われます。演奏者は、「唄方」と「三味線方」に分かれ、舞踊の伴奏は舞台上で行なわれ、基本的に毛氈(もうせん)が掛けられた「雛壇」とよばれる台の上に、下手から「唄方」、上手から「三味線方」が並びます。三味線は、繊細なメロディーを演奏するのに適している「細棹(ほそざお)」とよばれる高い音色の種類を使用します。

聲明(しょうみょう)

 仏教の儀式に際し、経文に旋律抑揚を付けて唱える仏教声楽曲が聲明(=声明)。仏、菩薩、神々を賛美する歌曲として、僧侶によって詠われます。声明は音楽であり、経典であり、あるいは日本音楽のルーツであり、仏教音楽の象徴でもあると言われており、心の外に向かって表現する宗教的芸術であると同時に、心の内に向かって魂の響きを感得するための宗教的発露となっています。

公演概要

Touch The Japanese Culture
邦楽のススメ!

文楽・人形遣い編

[日 時] 2013年10月24日(木)
[時 間] 開演 18:00 終演 20:00
[会 場] iichiko グランシアタ 舞台上
[出演] 吉田玉佳、吉田玉翔、吉田玉誉
(人形浄瑠璃文楽座)
[料金] 高校生以下(未就学児入場可)無料、
保護者(1名につき)500円、一般1,000円

長唄編

[日 時] 2013年11月1日(金)
[時 間] 開演 13:30 終演 15:30
[会 場] iichiko グランシアタ 舞台上
[出演] 杵屋六治郎(大分市出身)など
[料金] 高校生以下(未就学児入場可)無料、
保護者(1名につき)500円、一般2,000円

聲明編

[日 時] 2013年12月16日(月)
[時 間] 開演 18:00 終演 20:00
[会 場] iichiko グランシアタ 舞台上
[出演] 天台宗九州東教区仏教青年会
[料金] 高校生以下(未就学児入場可)無料、
保護者(1名につき)500円、一般1,000円

プレイベント

記録映画&インタビュー [無料]

記録映画「文楽に生きる吉田玉男」の鑑賞と、弟子たちへインタビュー

[日 時] 2013年10月24日(木)
[時 間] 開演 15:00 終演 16:30
[会 場] iichiko グランシアタ 舞台上

「国東仏教と聲明」

国東半島の天台宗寺院群である六郷満山についての講座

[日 時] 2013年10月26日(土)
[時 間] 開演 14:00 終演 16:00
[会 場] 中会議室1
[講 師] 段上達雄(別府大学・教授)
[料 金] 500円

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