Vol.60 2013 SPRING

[iichiko]

iichiko presents
佐渡裕指揮
シエナ・ウインド・オーケストラ
演奏会2013

INTERVIEW
吹奏楽は表現力の幅が広く、
ジャンルを超えた魅力に溢れている。

 昨年、大好評だった"シエナ"が、首席指揮者・佐渡裕、そしてジャズピアニスト・山下洋輔と共に帰ってきます。曲目は、吹奏楽コンクール定番の曲からジャズまで充実のラインナップ。大分での公演が初となる佐渡裕さんに、演奏会の見どころ・聴きどころについて伺いました。

―"シエナ"との出会いはどのような形でしたか?
  また佐渡さんにとってどのような楽団ですか?

iichiko presents 佐渡裕指揮 シエナ・ウインド・オーケストラ 演奏会2013

出会いは、知人から指揮を依頼されたのがきっかけでした。その時は1回限りと思っていましたが、いざ共演してみると、シエナの若さ溢れるパワーと豊かな音楽性が大好きに。それ以来、付き合いは続いています。僕もシエナも、新しいことに挑戦しようと常に様々なことにアンテナを張り巡らせています。また、演奏だけでなく"シエナ野球部"を結成したり(まだ実戦経験はゼロですが!)、音楽の面でもそれ以外でも、とても良い関係を築けています。海外での仕事が増えても、シエナとのツアーだけは、毎年1回は欠かさずに続けて行きたいです。

―指揮をする際に、吹奏楽とオーケストラで違いをつけている ことはありますか?

基本的には同じですが、弦楽器と管楽器では発音方法が違います。吹奏楽では、いつ音をスタートさせるのか、奏者に明確に知らせる必要があります。中には、管楽器には難しい、滑らかでエレガントな発音を要求される曲もありますが、その難しさをお互い良く知りながら、想像力を持ち、その瞬間に何かを創造することが一番大事なことなのです。それができるのは、シエナと僕の長年の信頼関係があるからこそなのかもしれません。

―今回、タッグを組む山下洋輔さんの魅力を教えてください。

iichiko presents 佐渡裕指揮 シエナ・ウインド・オーケストラ 演奏会2013

彼は、音楽がもっている"喜び"を体感させてくれる人です。知性と本能。才能と努力。優しさと激情…洋輔さんは、まるでマジシャンのように、さまざまな音の引き出しを開けて、その時に最も必要な音を見せ、驚かせてくれます。人として大変尊敬できる方でもあり、共演者としてこんなにスリル満点なソリストは他にいないでしょうね! 今回は「ピアノ協奏曲第1番即興演奏家の為の≪エンカウンター≫」を演奏しますが、洋輔さんの楽譜には、大まかなガイドしか書いてありません! どんなメロディを演奏するのか、僕もシエナも、きっと洋輔さん自身も本番までわからない(笑)。シエナと洋輔さんがどのような化学反応を起こすのか、僕自身がとても楽しみにしています。

―その他の曲の聴きどころは?

吹奏楽は表現力の幅が広く、ジャンルを軽々と飛び越えてしまいます。今、学校の部活や市民バンドの活動も盛んな吹奏楽は、皆さんにとって最も身近にあるオーケストラではないでしょうか? 今回演奏するプログラムは、コンクールでも数多くの学校が取り上げてきた名曲ばかり。それがシエナの手にかかると、演奏会にピッタリの美しい音楽に変わります。「朝鮮民謡の主題による変奏曲」は、CDには収録しましたが、満を持してのライブ初演奏です。ご期待ください。

―ファン参加企画「星条旗よ永遠なれ」を始めたきっかけは何ですか?

iichiko presents 佐渡裕指揮 シエナ・ウインド・オーケストラ 演奏会2013

この企画は、僕とシエナが初めて演奏会をした時に、「かつて楽器を演奏していた人、演奏の機会を探している人など、眠っている楽器を引っ張り出して一緒に演奏しましょう!」とお客様に呼びかけたのが始まりです。最初の頃は、誰も上がってきませんでした。でも演奏会のたびにお客様に呼びかけ続け、2〜3年が経った頃、一人の方がやっと楽器を持ってきてくれました。そして今では、ステージの底が抜けるんじゃないかというくらい(笑)、老若男女問わず、楽しみに練習してきてくれます。"星条旗"は僕とシエナの原点です。

―最後に、大分のファンにメッセージをお願いします!

僕は大分での公演は初めてですが、昨年のシエナの公演はとても盛り上がったと聞いています。今回は僕の指揮で、お客様たちの期待を良い意味で大きく裏切る、素晴らしいコンサートにしたいと思っています。ぜひ友達やご家族、大勢の仲間たちと、楽器を持ってiichikoグランシアタに集まってください!

PROFILE
指揮者 佐渡 裕(さど ゆたか)

SADO YUTAKA|SIENA Wind Orchestra

京都市立芸術大学を卒業後、故レナード・バーンスタイン、小澤征爾らに師事。現在ヨーロッパの拠点をベルリンに置き、世界各国の有名オーケストラの客演を務める。2002年からシエナ・ウインド・オーケストラの首席指揮者に就任している。

公演名iichiko presents 佐渡裕指揮 シエナ・ウインド・オーケストラ 演奏会2013
日時2013年5月21日(火)18:15 開場/19:00 開演/21:00 終演予定
会場iichiko グランシアタ
出演佐渡裕(指揮)、山下洋輔(ピアノ)
曲目R.ヴォーン・ウィリアムズ 「イギリス民謡組曲」
J.B.チャンス「朝鮮民謡の主題による変奏曲」
音楽のおもちゃ箱〜佐渡裕のトークと音楽〜
山下洋輔(狭間美帆編曲)「ピアノ協奏曲第1番
即興演奏家の為の≪エンカウンター≫」第4楽章
G.ガーシュウィン「ラプソディー・イン・ブルー」
料金S席完売、A席5,000円、B席4,000円、高校生以下半額(A・B席のみ)
お問合わせ(公財)大分県芸術文化スポーツ振興財団 TEL 097-533-4004

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