Vol.58 2012 AUTUMN



INTERVIEW 見藤 素子

「見えないところに対して、
彫刻がどうアプローチできるのか」

見藤 素子

アート部門、審査結果発表!!

12月に開催される、「ハート・オブ・クリスマス」アート部門の審査が行われ、みごと個展を開く権利を勝ち取ったアーティストが決定しました! 絵画、彫刻、パフォーマンス…と幅広く活動し、今もっとも注目されているアーティストのひとり、見藤素子さんです。さっそく、彼女に意気込みをおうかがいしました。

―今回は、2010年以来2度目の「アーティストプロデュース」ですね。おめでとうございます!

 前回の個展が終わった後、残念だったことがありまして。個人的にも、思考的にもまだ未熟なままで、きちんとカタチにならず、散らかった印象のまま展示をしてしまったなぁと。作品自体には自信があったのですが、空間で展示すること、つまり作品だけじゃなく、それを展示する空間と見に来られる方々との関係性などすべてを計算しつくさなければならなかったのに、その点で力不足を感じました。
 その頃に比べて、自分の伝えるべきものや立ち位置を、きちんと見せたいと思い、再びチャレンジしてみました。

―グランプリの知らせを受けたとき、どんな気持ちでしたか?!

 えー!! という感じで…びっくりしました(笑)楽しみですし、がんばらなきゃいけないなと思います。

―どんな個展になりそうですか? また今後の目標を教えてください。

 もともと絵画を描いていましたが、彫刻家の佐脇健一先生に憧れていて、大分大学に入学してからは佐脇先生に師事し、いまも"空間を構成する"彫刻を中心に制作しています。
 今回は、わりと大型のインスタレーションを企画しています。具象や抽象というくくりではなく、古典から近代、現代彫刻までひっくるめたうえで再解釈した日本彫刻、それに挑戦していきたいと思っています。カタチは具体的ではあるんですが、人間の痛みの根源に触れるような、見えないところに対して彫刻がどうアプローチできるのかというテーマをつきつめていきたいです。また、作品を目にする人々のためにも、客観的になりすぎず、主観的になりすぎず、真摯な態度で作品をつくっていきたいです。

作品

A:最後のランデヴー(2012) B:ミトゥナ(2012) C:おでかけ〜ハイヌヴェレ(2012)

OASIS ARTIST PRODUCE 2012 HEart of Christmas!

アート部門

企画名 個展「見藤素子展」(仮)
日時 2012年12月 18日(火)〜24日(月)
10:00〜18:00
会場 iichiko 総合文化センター 県民ギャラリー

パフォーマンス部門

日時 2012年12月 22日(土)〜24日(月)
10:00〜18:00
会場 iichiko 総合文化センター アトリウムプラザ
見藤 素子 PROFILE
見藤 素子

みとう もとこ/1988年福岡県出身。福岡県立修猷館高等学校卒、大分大学教育福祉科学部 情報社会文化課程総合表現コース入学。2011年同校を卒業。大分大学大学院教育学研究科美術教育専修に在籍中。長年興味を持ってきた自然科学をベースに、死生の存在の生成や消失、循環に対する考察を行う。感覚の媒介になるということと、芸術を包括的に見直すということをコンセプトに、美術を中心にパフォーマンスや音楽、コンテンポラリーダンスなど分野を問わずに作品を展開している。

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