Vol.53 2011 SUMMER

「トスカ」物語の背景

 サルドゥの原作には、トスカの出生の秘密が描かれている。幼いときに羊飼いに育てられたトスカは、修道院に引き取られ、そこで音楽の才能を見出される。16歳の時には名声が高まり、作曲家チマローザの目にとまり、「ニーナ」の主役としてデビューする。以後はスカラ座などに出演して、当代一のプリマドンナとして持て囃される。情熱的で信心深く、しかし育ちのためか嫉妬深くすぐかっとなりやすい、盲目的な愛に生きる女性だ。
 一方のカヴァラドッシは、フランス人の母と共にフランスで育ち、自由な気風を身につけてローマに帰ってきた。そこでトスカと知り合い、恋に落ちる。スカルピアは男爵だが、恐怖政治を行う時の権力者。拷問を楽しむ(?)異常性格の持ち主のようだ。そんな濃いキャラクターが繰り広げる、なんともドラマチックな物語だが、最後には主役3人ともに死んでしまうという究極の悲劇でもある。
 「トスカ」には聴きどころも満載だ。カヴァラドッシには1幕と3幕に、それぞれ「妙なる調和」と「星も光りぬ」のテノールの名アリアがある。高音を響かせる情熱的な曲だ。トスカは第2幕に全曲の聴かせどころ、「歌に生き、恋に生き」の名アリアがあり、スカルピアを刺し殺す場面の「これがトスカの接吻よ」という名セリフも聞きどころ。全幕にプッチーニならではの甘く抒情的な旋律が散りばめられている。

iichiko presents プラハ国立歌劇場「トスカ」

※日本公演はWキャストにつき、大分公演の出演者は未定です。
日時 2011年10月6日(木)19:00開演
会場 iichikoグランシアタ
管弦楽 プラハ国立歌劇場管弦楽団
合 唱 プラハ国立歌劇場合唱団
料金 GS席15,000円、S席12,000円、A席9,000円、B席6,000円、学生3,000円
※学生券はiichiko総合文化センターのみで販売します。(当日座席指定)
*舞台両サイド日本語字幕付き(電光表示)*

主催・公演に関するお問い合わせ
(財)大分県文化スポーツ振興財団 TEL097-533-4004

Before&After公演の前でも、後でも、お勧めの1枚、1冊

メトロポリタン歌劇場 歌劇「トスカ」全曲

演出/フランコ・ゼッフィレッリ
指揮/ジュゼッペ・シノーポリ
 名指揮者ジュゼッペ・シノーポリのメトロポリタン歌劇場デビュー作にして、映画監督としても有名なフランコ・ゼッフィレッリ演出。さらに、カヴァラドッシをドミンゴが演じる見どころ満載の決定版。

プッチーニ歌劇
「トスカ」コヴェント・ガーデン王立歌劇場

指揮/アントニオ・パッパーノ
(株)EMIミュージック・ジャパン
 現代屈指の歌手、ゲオルギュー、アラーニャ、ライモンディというキャスティングが話題となった公演。映画『トスカ』のサウンドトラックにも使われている豪華キャストによる満足の1枚。

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