Vol.42 2008 AUTUMN

夏の残響


―枕草子 第一九〇段―より

風は嵐 弥生ばかりの夕暮れに
ゆるく吹きたる雨風
葉月 長月ばかりに
雨に交じりて吹きたる風
いとあわれなり
暁に 格子 妻戸を押し開けたれば
嵐のさと顔にしみたるこそ
いみじくをかしけれ
神無月のころ
空うち曇りて
風のいと騒がしく吹きて
黄なる葉ども
ほろほろとこぼれ落つる
いとあわれなり

Design/ Katsutoshi Kirifu
Photo/ 竹内 康訓

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