Vol.41 2008 SUMMER

体験しよう!アフリカのリズム、コミュニケーションダンス、そして義太夫節!

とにかく楽しく! 大きな声で! 義太夫に挑戦!!

 8月15日から3日間『義太夫に挑戦!!』と題した短期集中型のワークショップが開かれます。その講師として大分を訪れる竹本相子大夫さん。義太夫の楽しさや、今回のワークショップにかける意気込みなどをうかがってみました。



太夫が舞台で語ることばが 書かれた
床本(ゆかほん)。 師匠からいただいた
ものを 真似て写すのも太夫の修行の
ひとつとか。
まずは大きな声を出す!

 インタビューの部屋に、大きくて重たそうなカバンをひとつ持って現れた相子大夫さん。
  「これがあれば、雰囲気も伝わりやすいかなと思って……」
  中から、尻引きや腹帯、砂袋といったお腹から声を出すための道具が次々に出てきたかと思うと、なんと! 太夫が舞台で語ることばが書かれた床本を置く見台までが組み立てられ、あっという間に出来上がってしまいました。
「こういうものも、子どもたちに見てもらおうと思っているんです」
  これまでにも小中学生を対象にしたワークショップや自主公演で、文楽の解説を経験している相子大夫さん。
  「いつも最初に言うのは、とにかく大きな声を出そう! ということ。お客さんに聞いてもらう芸なので、大きなホールの一番後ろまで届くように、と伝えています」
  太夫、三味線、人形遣い。三つの芸が創り出す「文楽」。その中でも太夫は、登場人物を語り、情景や時間の経過をも語る重要な役割を担っています。
  難しい字で書かれている床本を、一緒に読みながらふりがなを振り、ことばの意味や登場人物、全体のストーリーなどを説明していきます。わかりにくいことばは「おまじないみたいなもの」と言ってみたり。できるだけ、わかりやすい言葉に置き換える工夫をしているのだそうです。
  「厳しくより楽しく。細かいことより大きな声で。それを基本に進めたい」と相子大夫さん。
  「あとは、普段馴染みが薄いであろう三味線の音色にのせてことばを語る楽しさや、ストーリーの面白さなど、義太夫の魅力を少しでも伝えられたら嬉しいですね」



カバンから出てきたのは、黒い
塗り の箱(?)や脚のようなも
の。 これを 組み立て、立派な
ふさを 下げ れば、 あれよあれ
よという 間に床本 を置く 見台
(けんだい) が完成! 地方で
の 公演に出か ける時も、 自
分の道具 が一式 入ったカバ
ンを 持って移動 する のだそう。
いつか大分で自主公演を!

  子どもには慣れている相子大夫さんも、今回のような3日間の短期集中型ワークショップははじめて。ちょっと緊張ぎみとか。
  「まずは三味線さんとの実演を見てもらって、興味を持ってもらう。それから、子どもたちが少しでも感情移入しやすいように、子どもが登場する演目をやってもらおうかと思っています」
  最終日には、大人と子どもが一緒に語れるように……。3日間、楽しさと集中力が持続するようなプランを練っているところだそうです。
  最後に、大分の印象をたずねてみると「大好きなんですよ!」と嬉しいお答え。
  「いつか大分で自主公演もやってみたいなと思っているんです。明るい街の雰囲気もいいし、なんといっても食べるものがおいしい。今回も、とり天と団子汁とりゅうきゅうは、食べなあかんと思っています(笑)」。
  参加する側にとっても、相子大夫さんにとっても、楽しいワークショップになること、間違いなし! のようですね

文楽太夫
竹本相子大夫
たけもと あいこだゆう

 1974年6月、大阪府堺市生まれ。奈良教育大に在学中、箏曲部に籍を置いていたのが縁で、文楽の世界へ入り11年目。師匠は、竹本伊達大夫(残念ながら5月に亡くなられた)。本公演の舞台の合間をぬって、 自主公演やワークショップなど、文楽振興のために活動も積極的に。プライベートでは、4歳と0歳、二児の父としても奮闘中!?

義太夫に挑戦!!
日時 2008年8月15日(金)〜17日(日)
会場 iichiko Space Be
料金 子ども2,000円※3日分(事前申込必要)
主催・お問い合せ/ (財)大分県文化スポーツ振興財団 TEL097-533-4004

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