Vol.40 2008 SPRING

美への視線

別府公園/別府市


どこ吹く風とあの木々は、
永久の緑で装えり

―エデンの園―より

 別府市は大層幸せな街である。
  いわずと知れた温泉に加えて、東側の海から山へとゆったり這い上がり、扇状に開いた街には幾重にも緑が連なる。
  400m角、5万坪に及ぶ広さの別府公園は、この地の特徴ある地形のど真ん中に、緑の座布団を敷いた様に位置する。
  少しばかりいかめし気に見える柵や常緑樹の外周の縁どりも、公園内の程よい起伏の芝生や道、木々の配置、緑陰、木漏れ日を味わうと得心がいく。
  とりわけ、長い間冬場の鶴見おろしとのやりとりを姿にした数多くの松の木の一本一本は、何とも表情豊かでうれしくなる。
  出掛けよう。気分爽快は請け合いである。別府市民は大層幸せである。

絵・文/建築家 山口隆史
写真/ 宮地泰彦

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