Vol.39 2008 WINTER

美への視線

ふないアクアパーク/大分市


公園と広場と

大人は、だれも、はじめは子どもだった

ーサン=テグジュペリ『星の王子さま』ー

 この季節の子どもの頃、原っぱが広場だった。暮れにサンタクロースにもらった布製のグローブに、シモヤケで一回り太くなった指を突っ込み、夕暮れまでアオバナをすすり、すり傷だらけで三角ベースに興じた。
  町に暮らすようになって、ブランコ、シーソー、砂場……の公園が広場となるのだけれど、いろんな制限が加わり、育ち盛りには少しばかり窮屈な思いがあった。
  時移り、遊びが多様化しているこの頃、町中の公園や広場は、各々の場所に似合ったテーマで、上質な今風のしつらいを見せている。町行く人、大人にも子どもにも、永く記憶に残る場所に育つといいなあ。

絵・文/建築家 山口隆史
写真/ 宮地泰彦

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