Vol.37 2007 SUMMER

特集 オペラ≪椿姫≫

オペラ《椿姫》解説

儚い幸せ、永遠の愛、夢幻の中に散りゆく花

 きたる10月10日(水)、iichikoグランシアタで、ヴェルディの傑作オペラとして名高い《椿姫》の公演が行われます。ここでは《椿姫》のあらすじや聴きどころと合わせて、今回の上演のためにオーストリアから来日する「バーデン市立劇場」についてご紹介します。

オペラ《椿姫》[あらすじ]

第1幕

 パリに住む高級娼婦、ヴィオレッタの屋敷でパーティが開かれている。彼女はプロヴァンス出身の青年、アルフレードを紹介される。やがて一同は杯を挙げる〈乾杯の歌〉。別室に一同を案内しようとしたヴィオレッタは気分が悪くなる。彼女を気遣うアルフレード。彼は1年前から想っていたことを彼女に告げる。真摯なアルフレードの態度に打たれたヴィオレッタは彼の愛を受け入れる。しかし、一人きりになった彼女は現実の自分の立場との葛藤を続ける〈ああ、そはかの人か/花から花へ〉。

第2幕(第1場)

 3カ月後、パリ郊外の田舎家。過去を清算したヴィオレッタとの生活に満足しているアルフレード〈燃える心を〉。だが生計が苦しいことを知り、彼は金策に出かける。そこへアルフレードの父、ジョルジョが現れる。息子を案じる父は、ヴィオレッタが抱いている愛情を知りつつも、世間体のために別れてくれるよう頼む。彼女は不如意ながら同意し、別れを決意してパリに旅立つ。何も知らないアルフレードの前に父が現れ、一緒に故郷に帰ろうと促す〈プロヴァンスの海と陸〉。激高したアルフレードは彼女の後を追う。

第2幕(第2場)

 ヴィオレッタの友人、フローラの屋敷。パーティのさなか、アルフレードが姿を見せ、ヴィオレッタを伴っていたドゥフォール男爵にカルタで賭けを挑む。勝ち続けるアルフレードに、ヴィオレッタはこの場を去るよう懇願する。怒りにかられた彼は賭けで得た金を彼女に投げつける。倒れるヴィオレッタ。アルフレードに満場の非難が集まる中、ジョルジョが現れ息子を叱責する。

第3幕

 ヴィオレッタの寝室。彼女は病の床に臥している。彼女の生命はもはや尽きようとしていた。ヴィオレッタはジョルジョからの手紙を読む。彼女はやつれた自分の姿を鏡に映し、絶望する〈さようなら、過ぎ去った日よ〉。アルフレードがやってくる。抱き合い愛を誓う二人〈パリを離れて〉。彼女は自分の肖像を形見としてアルフレードに渡す。彼の幸せを願った後、彼女は静かに息をひきとる。

バーデン市立劇場

バーデン市はウィーン郊外にあり、ヨーロッパを代表する温泉保養地として有名な街。そのためモーツァルトやベートーヴェンをはじめ多くの音楽家も訪れており、音楽的な環境にも恵まれている。現在の市立劇場の建物は、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ一世の即位60周年を記念して建設されたものだが、劇場としての歴史は18世紀初頭にまで遡ることが出来る。バーデン市立劇場の公演は、古き良きヨーロッパのオペラハウスの伝統を今に受け継いだものとして評価も高く、特に夏期に開催されるオペラ・オペレッタ・フェスティヴァルには世界各地から集まる観客で盛況を呈している。

ヴィオレッタ役
ユゥリィア・コォッチィー

ジョルジョ役
ゲェオルゥグ・ティッヒィイー

アルフレード役
マァイケェルゥ・スパイレェス

指揮
クリスティアン・ポーラック

オペラ・オペレッタクラシックウィーン・シリーズ提供
歌劇 椿姫 ウィーンの森バーデン市立劇場 iichiko presents 大分公演
日時 2007年10月10日(水) 17:45開場  18:30開演
会場 iichiko グランシアタ
出演予定 ユゥリィア・コォッチィー(ヴィオレッタ役)ゲェオルゥグ・ティッヒィイー(ジョルジョ役)マァイケェルゥ・スパイレェス(アルフレード役)
料金 GS席13,000円 S席10,000円 A席8,000円 B席6,000円 学生3,000円(当日指定)
2007年7月21日(土)より発売開始
主催・お問い合せ/(財)大分県文化スポーツ振興財団 TEL097-533-4004
後援/TOSテレビ大分/オーストリア大使館/バーデン市

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