Vol.37 2007 SUMMER

オペラ・オペレッタクラシックウィーンシリーズ提供歌劇 椿姫 ウィーンの森バーデン市立劇場

Vol.37 2007 SUMMER

夢幻

Stage of fantasy

 ソプラノの素晴らしさに魅了され、豪華な衣装にも目を奪われる。そして何より、そのドラマチックな恋や希望の結末は……。オペラは、今見終わった舞台さえも、それは夢幻かと思わせる。

表紙イラスト/椿姫

 オペラ「椿姫」の原題「La Traviata」には、“道を踏み外した女”という意味があるそうです。月のうち25日は白い椿、残りの5日は赤い椿を身に着けたというヒロインは、自分を慕う者に軽い気持ちで椿の花を渡した瞬間、これまでとは違う本物の恋に落ちたことを知ります。高級娼婦という日陰の立場と不治の病に倒れる薄幸の運命が、花ごと落ちる椿の姿に重なって、悲しくも美しい彼女の人生を彩っているようです。

(有)プリズム・河村友紀

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