Vol.35 2007 WINTER

”「N響」の音色とともに グランシアタに春の訪れが

NHK交響楽団演奏会 大分公演

 今年もまた「N響」の季節がやってきました。今回はチャイコフスキーとドボルザークという二人の大作曲家の名曲をお送りします。
  まずチャイコフスキーからは歌劇〈エフゲーニ・オネーギン〉の「ポロネーズ」とヴァイオリン協奏曲の2曲をお楽しみいただきます。ともに華麗で溢れる躍動感が魅力的な作品です。なお、協奏曲で独奏を務めるチョーリャン・リンは、国際的な活動が高い評価を受ける一方、活発な録音活動でも数々の賞に輝く台湾系アメリカ人の名ヴァイオリニストです。
  そしてプログラムの後半は〈家路(遠き山に日は落ちて)〉の元のメロディが含まれることでもおなじみのドボルザークの〈新世界〉です。新世界・アメリカでの生活でドボルザークが初めて触れたネイティヴ・アメリカンの音楽と、彼の故郷ボヘミアへの想いとが響き合うことで生まれた、美しいメロディ満載の交響曲です。
  今回の公演では、現在ロンドン室内管弦楽団の音楽監督を務めるほか、各国の主要楽団に度々客演するなど幅広く活躍しているクリストファ・ワーレン・グリーンが指揮を執ります。彼と日本最高峰の楽団であるN響との組み合わせが、名曲たちにどのような息吹を与えるのか大変注目されます。

NHK交響楽団

 NHK交響楽団の歴史は、1926年に日本初のプロ・オーケストラとして結成された新交響楽団にさかのぼる。その後、日本交響楽団の名称を経て、1951年NHK交響楽団と改称。今日に至るまで、カラヤン、アンセルメ、カイルベルト、マタチッチなど世界一流指揮者を次々と招聘し、歴史的名演を残している。   現在N響が擁する指揮者陣は、音楽監督ウラディーミル・アシュケナージ、名誉音楽監督シャルル・デュトワ、桂冠名誉指揮者ウォルフガング・サヴァリッシュ、名誉指揮者オットマール・スウィトナー、ホルスト・シュタイン、ヘルベルト・ブロムシュテット、正指揮者 外山雄三、若杉弘。2006年にN響は創立80周年を迎え、年間54回の定期公演(NHKホール、サントリーホール)をはじめ、全国各地で約120回の演奏活動を行っている。また1960年以来の定期的な海外公演、セミ・ステージ・オペラなどの企画、委嘱作品の充実、メジャー・レーベルとのCD録音など、その活動と演奏は国際的にも高い評価を得ている。

Photo:Clive Barda

クリストファ・ワーレン・グリーン(指揮)

 ヴァイオリニストとして活動を始め、19歳の若さでアカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズに招かれて楽員になり、その後、21歳でBBCウェールズ交響楽団の、24歳でフィルハーモニア管弦楽団のコンサートマスターに就任しました。
  名オーケストラのコンサートマスターとしてだけではなく、ソリストとしても、サイモン・ラトル、ジュゼッペ・シノーポリ、レナード・スラットキンといった世界的な指揮者と共演しました。
  1988年にロンドン室内管弦楽団の音楽監督に就任してから、指揮者としての活動が本格的に始まりました。以降北米のオーケストラにしばしば登場し、バンクーバー交響楽団、セント・ルイス交響楽団、ミネソタ管弦楽団、インディアナポリス交響楽団、シャーロット交響楽団、シアトル交響楽団などを指揮しています。北米以外での活動も活発で、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、香港シンフォニエッタを指揮しています。
 現在、ロンドン室内管弦楽団の音楽監督およびアテネのメガロン・レジデンス・オーケストラの首席指揮者を務めています。

チョーリャン・リン(ヴァイオリン)

 台湾系アメリカ人のヴァイオリニスト、チョーリャン・リンの優美な演奏は世界中から称賛され、頻繁に主要オーケストラのソリストとして活動し、また、リサイタル、室内楽活動で知られている。リンはミュージカル・アメリカより“2000年の演奏家”に選ばれた。
 今シーズンも彼は世界各地での演奏活動をする予定で、ノルウェー、フィンランド、オーストラリア、ニュージーランド、日本、台湾、マレーシア、カナダ、アメリカ合衆国と、4大陸でオーケストラのソリストとして登場する。
  昨夏、チョーリャン・リンはサン・ディエゴのラ・ホヤ・サマー・フェスティバルにて6年目の音楽監督を務めた。また昨年のシーズンでは、BBCプロムス、ハリウッド・ボール、アスペン音楽祭、ミネソタオーケストラのサマーフェストに出演した。1997年に台北国際音楽祭を設立し、音楽祭は後に台湾史上最も大規模なクラシック音楽イベントとなり、野外コンサートでは3万人の聴衆を前に演奏した。
  ラ・ホヤ・サマー・フェストの芸術監督を務めるリンは、ロサンジェルス・タイムズ紙に“リンは新たに魅力的かつ挑戦的なシリーズを展開した”と絶賛された。現代作曲家と精力的に活動するリンは、委嘱作品の探求、推奨する傍ら、これらの著名な作曲家をフェスティバルへ招待し多くの作品を紹介している。ソロ奏者として、これまでにタン・ドゥン、ジョエル・ホフマン、クリストファー・ラウズ、エサ=ペッカ・サロネン、エリー・ジーグマイスター、ブライト・シェン、ジョージ・ツォンタキス、ジョージ・ウォーカー、チック・コリア、フィリップ・グラス、ジョン・ハービンソンそしてチェン・イによる作品を初演した。サン・ディエゴと台湾のフェスティバルでは台湾人の作曲家、ゴードン・チンによる2つの協奏曲の世界初演を行った。
  チョーリャン・リンはこれまでにソニー・クラシカル、デッカ、オンディーヌ、BISにて録音を行っている。幾つかのアルバムは“グラモフォン・レコード・オブ・ザ・イヤー(イギリス)”を受賞、また“グラミー賞(アメリカ)”にノミネートされた。オンディーヌより最近リリースされたクリストファー・ラウズ作曲による協奏曲は「ベスト・クラシック・リリース2004」とニューヨーク・タイムズ紙に絶賛された。今後のCDリリース予定としてセジョン・ソロイスツ(韓国)とヴィヴァルディの四季、ピアニストのヘレン・ホワンとオーストリア人作曲家ゲオルク・ティントナーの作品集がある。

NHK交響楽団演奏会 大分公演
日時 2007年3月6日(火) 18:15開場  19:00開演
会場 iichiko グランシアタ
講師 指揮:クリストファ・ワーレン・グリーン
ヴァイオリン:チョーリャン・リン
管弦楽:NHK交響楽団
演目 チャイコフスキー/ 歌劇「エフゲーニ・オネーギン」からポロネーズ バイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
ドボルザーク/ 交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界から」
料金 S席5,500円 A席5,000円  B席4,000円 C席3,000円
主催・お問い合せ:NHK大分放送局 TEL097-533-2813
共催:(財)大分県文化スポーツ振興財団

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